最近吹きすぎで、下唇がパンパンに腫れているでかまるです…。
また明日からいっぱい吹かなきゃいけなくて、泣きそうです。
皆さん、休息はしっかり取りましょうね。
さて、今回のテーマは「基礎練習」でしたね。
前回も言いましたが、大きすぎるテーマなので何回かに分けて取り扱っていきますので、今回はお触り程度です。
それでは、いってまいりましょうか。
基礎練習の位置付け
まず基礎練習について語っていく上で、最も大切なのは考え方です。
面倒だなと感じる方もいるかもしれませんが、どんな練習をするにしても「考えること」は絶対に欠かせません。
ここを蔑ろにしてしまう人に、上達は見込めません。寧ろ、考え方さえできてしまえばあまり練習しなくてもいいくらいです!
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、それくらい重要だということを認識していただき、この章を読んでいってほしいと思います。
皆さんはどんな基礎練習をしていますか?
中高生に多いのは、「ロングトーン」「リップスラー」「タンギング」の3つではないでしょうか。
これらは、基礎練の根幹とも言えるものですし、私自身もやっております。
では、それ以外は?
この3つは大切にして欲しいものですが、「この3つだけ」というのはナンセンスです。
基礎練習の最終目的は、「曲を上手に演奏する」ということです。
そのために、どんな曲がきてもある程度吹けるように基礎練習をするのです。
3つの基礎練習も大切ですが、それだけでは全部の曲を吹けるようにはなりませんよね?
だからこそ、自分の今のレベルに合わせて、色んな基礎練習をする必要があるのです。
どんな基礎練習?
では、具体的にどんな基礎練習をすればよいのでしょうか?
基礎練習は大きく分けて、
- 「毎日やる基礎練習」
- 「日々、技術向上のためにする基礎練習」
この2つがあります。
前者の「毎日やる基礎練習」は、音出しのように、毎日同じものを実践し、自分の調子を確認すると同時に、調子を整えるために行います。
これはあまりハードな練習ではなく、mpかpで繊細に、自分の音を聴くことを意識した練習にしましょう。
具体的には中低音のロングトーンや、ゆったりとしたテンポでのリップスラーなどが望ましいですね。
後者の練習は、今の自分ができないことや、やったことがないことなどの更なる技術力の向上のために行うものです。
具体的なものは、「ダブルタンギング・トリプルタンギング 1」「高速リップスラー」「フィンガリング」「ベンディング 2」などなど、挙げるとキリがないほどにあります。
こういった練習に取り組む際、自分の限界に挑戦するなど、無茶な練習や慣れないことをすることになります。
あまり長時間続けてしまうと、調子を悪くしたり奏法を崩してしまったりすることがあるため、「1日に何回」や「1日の中で何分」という基準を決めて、それ以上はやらないという練習をした方がよいです。
1日の中でできるようにしようという考えではなく、少しずつ長期的に取り組むことで自然と身につけていこうというように考えていきましょう。
「ダブルタンギング・トリプルタンギング」や「ベンディング」特殊な練習法については、また後日記事にしていこうと思っているので楽しみにしていてください!
「ロングトーン」「リップスラー」「タンギング」のオススメ練習方法
基礎の根幹である「ロングトーン」「リップスラー」「タンギング」の練習方法について、すぐに取り組めるワンポイントアドバイスをしていきます!
全く新しい練習法という訳ではなく、今実践している練習に取り込んでいけるようなものなので、是非お試しください。
ロングトーン
ロングトーンは、「テンポ」「拍数」「音階」など学校や個人個人で、やり方がたくさんあります。
極端なものでない限り間違いではないと思うので、それはそのまま実践してください。
ただ、その中で2つの変化を付けていただきたいのです。
まず1つ目は、それぞれの音の間に「2拍以上の休符」を入れること。
できれば、1小節の休符が望ましいです。
素早くブレスを取る練習をしている場合はこの限りではないのですが、休符を入れる理由は
「ロングトーンの中で常に音を吹き続けてスタミナの強化を図ることよりも、休符をとって1音1音を最高の音で吹ききることの方が重要」
だからです。
バテた状態で吹き続けることで、それが癖付いてしまうとロングトーンの意味がなくなってしまいます。
次に2つ目は、隣の音と交互に「トリルのように」ロングトーンをすることです。
これは、元NHK交響楽団首席奏者の関山先生もオススメしている練習法です。
最初はゆっくりな速さで交互に吹いて、慣れてきたら段々と速くしていきましょう。
このとき気をつけるのは、メトロノームを付けて正確なテンポで吹くことです。
この練習法は、隣の音を交互に吹くことで何も考えずには吹けなくなりますし、力んでいる状態ではトリルすることが難しく、必然的に過度な力みを抑えてくれる効果があります。
毎回取り組む必要はないですが、効果は大きいので是非試してください。
リップスラー
リップスラーは、至って簡単なことを1つだけやってください。
「タンギングをすること!!」
リップスラーの練習をするとき、大抵の人がリップスラーだけしかやっていない印象があります。
まあ、そういう練習法だし当たり前なのですが、リップスラーの上達の近道は
「リップスラーのときとタンギングのときの息の使い方を近づけていく」
ことです。
リップスラーが上手くいかない人は、タンギングのときも舌を付く勢いに任せている人が多いです。
まずタンギングで吹いて、そのあとにリップスラーで吹いてみる。
そうすることで次第にリップスラーが滑らかになっていきます。
私はリップスラーが得意な方ですが、今でも毎日この練習をしています。
そしてこの練習法はリップスラーだけでなく、1フレーズを吹ききれないというようなスタミナで悩まれている方にも効果がありますので、是非お試し下さい。
普段取り組んでいるリップスラーに取り入れるだけで、他に特別なことをする必要がなく簡単に始められますので、チャレンジしてみてください。
タンギング
タンギングは音の形を決める役割があり、音楽を表現する上でとても重要な部分を担っています。
そのため、多彩なタンギングを求められます。
基礎練習として最も難しいものだと考えているのですが、私がオススメする練習方法としては
「曲や音階などを、毎日異なるアーティキュレーションで練習する」
というものです。
中高生はよく「テヌート」を練習しているようなイメージがありますが、勿論それも大切です。
しかし、同じくらい「マルカート」や「スタッカート」も大事です。特に、テヌート以上に微細な表現の違いがあり、こちらの方が厄介です。
具体的な練習方法としては、低いドから高いドまでの長音階を8分音符で吹くときに、
「ドレ」はスラー、「ミファ」はスタッカート、「ソラ」はスラー、「シド」はスタッカート
次はスタッカートとスラーを逆にしてみる。次はスタッカートをテヌートで
というような感じで、本当に自由にアーティキュレーションを決めて、毎日違うパターンで練習してみてください。
そうすることでタンギングの種類が増えていき、表現の幅が広がっていくことでしょう。
オススメの教本
初心者、中級者、上級者、クラッシック、ジャズ、ポップス、全てのトランペットを吹く人いオススメしたいのが
「アーバン」
です。
とても分厚い教本なのですが、ある意味トランペットのことを網羅していて、初心者でも取り組めるものから上級者でも手こずるようなものまであります。
トランペットを本格的に始めようとする人でこれを持っていない人はいません。
また、この教本は金銭的余裕がない方にもオススメです。本来は3000円程度する教本なのですが、かなり昔の本で著作権が切れているため無料で見ることができます。
ただし、本で手に入れるには購入する必要があるので、ご注意ください。
下にアーバンが見られるようにURLを添付致します。
https://dekamaru-pet.net/wp-content/uploads/2022/12/ossusumekyohon-Arban.pdf
しかしながら、文字が全部英語であったり、楽譜が読みづらいということもありますので、購入することをおすすめ致します。
また、楽器の持ち方など本当に初めて楽器を触るという初心者には、少し難易度が高いです。
そういった方向けに、後日記事を執筆するので、それを読んでからアーバンにチャレンジしてみてください。
終わりに
いかがでしたか?基礎のお触り程度で、発展的な基礎練習には全く触れられませんでしたし、ちょっと内容不足なとこがあるかもしれません。
ですが、まずは本当に基礎的なものから取り組んでください。
今回ご紹介した練習法をぜひ試していただいて、もし何か不明な点やご相談がありましたら、気軽にコメントしてください。
お待ちしております。
さて、次回は「姿勢」をテーマにしていきます。
写真等も活用していこうと思っているため、少し更新頻度が落ちるかもしれませんが、早めに更新できるよう努力致しますので、どうぞお楽しみに!
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