音出し ウォームアップ

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 どうも、でかまるです。

 最近、北海道では寒さが厳しくなってきて、寒がりな私は布団から出るのが億劫になってきました。

 さて、今回のテーマですが、「音出し」です。

 皆さんも勿論していますよね、音出し。まさか、いきなりハイノートなんて吹いてませんよね?

 え?「音出しなんていらない」ですって?

 それはナンセンスですよ!

 音出しっていうのは、陸上でいう最初の柔軟などの身体起こしのようなものです。これを怠ると大きな怪我に繋がっていきますよね?

 楽器も一緒なんですよ。

 今回は音出しの必要性についてお伝えし、最後に実際にどんな音出しをすればよいのか、いくつか具体例を紹介させていただきます。

 それでは早速いってみよう!!

音出しの必要性

 皆さんはどんな音出しをしていますか?

 マウスピースでぶーぶー吹いてる?

 楽器をつけて半音階?

 初心者の方は、まだ音出しという概念すらないのかもしれませんね。

 では、音出しをしている皆さんに、改めて聞きます。

 何のために音出しをしていますか?

 ここで即答できなかったあなた、何も考えずに吹いていません?

 それ、意味ないですよ。

 その日の「調子を確認し、整える」ためにやっているんじゃないですか?

 これを忘れては、いくらやっても無駄になってしまいます。

 そしてこの目的を考えたとき、毎日同じように音出しをすることがとても大事だということがわかりますね。

 毎日違うことをやっていたら、今日の調子は判断しにくいです。

 毎日同じように音出しをして、今日の自分といつもの自分を比較して、調子の良し悪しを判断しましょう。

 また、音出しの最終目的は、「整える」ことです。これは、単にいつもの音を目指す訳ではありません。

 最高のコンディションにすること、つまり今までの自分よりも上手い状態を作るのです。

 毎日これを続けていくことで、基礎練習をするのと同等以上の成長が見られるはずです!

ゆっくりと、丁寧に

 音出しは、どんなに忙しいときでも必ず時間をかけてください。無理をしても悪影響しかありません。

 毎日必ず30分近くの時間が必要です。

 もし練習時間が短ければ、その半分は音出しに使ってください。

 音出しは、どうしても時間がかかってしまうものです。

 私なんかは、1時間かかることはしょっちゅうありますし、調子が悪い日は2時間でも3時間でも費やします。

 体操選手のような柔軟をしようと思っても、素人が1日で無理やりやれば、筋を切ってしまうだけです。

 同じように無理に吹き続けていると、調子を崩してしまうだけです。

 ゆっくりとリラックスして、時間をかけた分だけ成長できると信じましょう。

 決して焦らず、上手くなっていく自分を想像しながら音出しに励んでください。

マウスピースだけで?楽器をつけて?

 最初はマウスピースでやりなさいと指導する先生も多いですが、あまりオススメはしません。

 マウスピースだけ吹くのと、楽器を付けて吹くのでは抵抗感に差があり、マウスピースだけで吹く方が力んでしまうからです。

 上級者であれば、マウスピースでも力まずに吹くこともできます

 しかし、実際の中高生でマウスピースだけで音出しを始めている人の多くは、力みMAXの音をしています。

 これは音出しとしては逆効果です。

 

 マウスピースで力まず吹くのは難しいのですから、最初から楽器をつけた方がいいんです。

 曲だって、楽器をつけて吹くんですから。

 マウスピースは、楽器を吹けない場所での練習や、確認程度の練習で十分ですよ。

 マウスピースでの音よりも、トランペットを吹いたときの音色を意識していきましょう!

 

音出しのやり方

 音出しのやり方は、十人十色で数え切れないほどあると思いますが、今回はでかまるが実際の生徒さんたちに教えている方法をご紹介します。

 

 まず楽器をつけて、アンブシュアを整え、温かい息を入れます。音は鳴らさなくて大丈夫です。

 冷たい楽器を温めるようにして、息をいれてください。

 そうすると、楽器に伝わったその熱が唇に伝わり、自然と唇が振動してくるようなイメージで、自然と下のB♭の音が出るのを待ってください。

 このときに鳴ってくる音はpかmpで、あまり強い音がなる場合は、息で無理やり鳴らしてしまっています。

 あくまでも、自然と鳴るをの待ちます。

 このとき、音程がぶら下がっていても気にしないでください。脱力できている証拠です。

 息を入れて、息が切れたらブレスを吸って、また息をいれる。

 これを繰り返していると、だんだん音が安定して鳴ってくるようになるはずです。

 そうしたら、音量を変えずにゆっくりと、半音階で下へ降りていきます。最低音のEまでなってきたら、半音階で自分の出せる音まで上がっていきます。このときも決して力まず、音量もmp以下にしてください。

 これだけのことに、30分近く時間をかけてください。

 えぇ?!って思いました?でも、これが大事なんですよ。

 音出しはただ単に吹けばいいものではありません。

 自分の音をしっかり聞いて、いい音をイメージしながら、それに近づけていく感じでやることが大切です。

 ここで皆さんを裏切るようなことを言いますが、今回ご紹介した方法と私が実践しているものは違います。

 なんで自分がやりもしないことを教えるんだ!って思いますよね。ちゃんと訳があるんですよ。

 私が実践しているものは、習得するのにとても時間がかかります。(私は1年以上かけて習得し、それから効果を実感できました)

 その上、正しく教えることができる人が側にいないと、方向性がずれて行って奏法を悪化させてしまう可能性が高いのです。

 こういったことから、私が実践しているものは個人レッスンに定期的に通ってくれる生徒さんにのみお教えしています。意地悪ではありませんよ?

 そして、学校でのグループレッスンや一時しかお会いできない人に、方向性が似ていて失敗しにくい今回の音出し方法をご紹介させていただいているのです。

 文章でお伝えすることも難しいため、読者の皆様には今回の方法をお伝えした次第なので、どうかご理解ください。

クールダウン

 ウォームアップについて話してきましたが、クールダウンについても少し触れておきましょう。

 クールダウンは、やってもやらなくてもいいと思っています。

 練習で吹き過ぎたりして、調子が変だなと思ったらやればいいし、特段なにもなければ、そのまま楽器をしまってもいいと想います。

 しかし、屋外で吹いたり本番でfで吹き続けたりしたときには、クールダウンをすることで次の日の音出しが楽になったりもします。

 そういったことも含めて考え、ご自分で判断して大丈夫です。

 「楽器を吹く」というだけで必ず唇は消耗しますので、クールダウンであってもスタミナは削っているんだということは、忘れないでください。

 クールダウンは必ずしなきゃいけないものではなく、次の日の音出しの補助程度の考えで十分だと思ってください。

終わりに

 皆さんの音出しに対する考えを、少しでも変えられたでしょうか?

 しつこいようですが、音出しは基礎練習以上に効果があり、あなたが今後壁に当たったときに、必ず助けになるものです。

 一度しっかりとした音出しを身につければ、悩んだときに音出しがちゃんとできているか確認することで問題を見つけ解決できるようになっていくはずです。

 私自身、調子が悪かったり上手くいかないときには必ず音出しを見直し、原因が音出しにあることがほとんどでした。

 長い時間をかけて身につけた音出し方法は、今後一生あなたの道しるべとなってくれます。

 今回、音出しをテーマに執筆致しましたが、私自身ブログを始めて浅いこともあり、上手くお伝えできていない部分が多々あるように感じています。

 もし音出しなどに悩みを抱えていて、私の音出し方法に少しでも興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら、是非、私のオンラインレッスンを受講しにきてください。

 お試しでも構いませんし、必ずいい音を見つけられるよう一緒に取り組んでいきたいと思っています。

 

 さて、次回は「自衛隊の音楽隊に入るには?」をテーマにしていきます。

 コロナなどで音楽業界が厳しい今現在、安定した公務員で興味のある方も多いのではないでしょうか?

 元自衛隊の音楽隊員だからこそいえる話もあるので、是非見にきてください。

 

それでは、お楽しみに!

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